美容師の『ベースのカット』と呼ぶカットは、ヘアスタイルの『フレームワーク』作りで、ヘアーファッション、髪形との美醜・カットの上手下手の相関関係はありません。
例外としてショートスタイルの場合は『フレームワーク』そのものが【ヘアスタイル】となるので髪形の良し悪しに影響する。カットの上手下手が直接出ます。
髪形を造形する技術は『仕上げ』と呼ばれるもので、毛髪に熱と圧力を加えて造形する技術で、造れば造るほど自宅でのスタイル作りが難しく、再現できません。
しかも、シャンプーまでの命です。
カットは美容師の生命であり、お客様もカットの上手な店を求めます。
では、上手なカットとはどんなカットのことでしょうか?
スタイリングは化粧と同じように出かける時の重要な作業です。スタイリングに時間がかかり上手くいかなくなると、ブルーな気持ちになり、1日気分が晴れない。
美容師への褒め言葉に『先生、この前のカット持ったわ!』というのがあります。
これは日々のスタイルングが手早く出来、気分良く過ごせたと言うことだと思います。美容師ならば1回や2回はこういう経験があります。
褒め言葉をもらった美容師も『なぜ、前回のカットが持ったか?』は全く分かりません。
いつものように作業しただけで、【たまたま持った】。
美容師は『カットの持ち』『再現性』を強調するが、このようにすればカットの持ちが良く、再現性にも効果的という技術は全く存在しませんでした。
そんな夢の技術を具現化したのがフレンチカットグランです。
【先生、この前のカット、持ったわ!】を考えてみると、いつものカットが持たない現実を指摘している。
後年フレンチカットグランを構築する動機のひとつとなりました。
上手なカットとはカットしてからショート・ロングの違いはあっても日々のスタイリングが気分よく、手早く再現出来る期間が3ケ月以上続くことが上手なカットです。
皆様も日々のお手入れの中でカットの上手下手を判定して美容師を選んでください。
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